意見を言わせない空気 Vol 1「私は長年やってるから分かる」
- 2022.11.17
- あなたの周りにある空気
- #狡猾なマウンティング, #空気を読む
ウェット過ぎる人間関係、同調圧力、管理者の思考停止、個性を発揮できない環境、忖度する文化・・・
これらを生み出しているのは”空気”です。
「会議の雰囲気が重苦しい」「会議に出ると言いたいことが言えない」と感じる、その理由の一つが「空気」である場合があります。

空気は、論理ではなく感情で人々を支配します。
例えば、ある上司が部下たちを自分の意向に従わせたい時、自分自身の経験を根拠に「正解を知っている」と言うことで、暗に「経験がない君たちの意見は正解ではない」という無言のメッセージを伝え、部下たちに「自分の意見は正解ではないから言いづらい」という気持ちにさせることがあります。このような考えや波長が会議の場で共有されると「意見が言いづらい空気」が生成されるのです。
この場合は、「長年の経験があることと、仕事における正解を知っていることとは関係がない」(長年の経験があるからといって正解を知っているとは限らない。そもそも正解があるかどうかも分からない。)という論理の矛盾、つまり非真理に気づくことが、その場の空気から脱する第一歩になります。
「経験がない自分たちとしては意見が言いづらいです。」
「長年の経験で正解をご存じだとおっしゃるなら、それを私たちに教えてください。」
などと言うことで空気の感情的な支配から免れ、「意見を言わない部下」「意見がない部下」という不名誉な評価からも免れることができるようになります。
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Author:リーダーシップドック 編集部 投稿一覧
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