モヤモヤする空気 Vol 3 「あなたが変わればいい」

モヤモヤする空気 Vol 3 「あなたが変わればいい」

ウェット過ぎる人間関係、同調圧力、管理者の思考停止、個性を発揮できない環境、忖度する文化・・・
これらを生み出しているのは”空気”です。

「人は鏡」という理論、いわゆる「鏡の法則」は、人間関係を理解し改善するための心理学的アプローチの一つです。

・周囲の人々や出来事は、自分自身の内面を反映している
・人間関係の改善は、まず自分自身の変化から始まる

このように考えることは、自己反省や自己成長を促すことを可能にします。

しかし、この理論を他者の問題行動の正当化や責任転嫁に適応すべきではありません

上のイラストでは、反抗的な態度をとっているのはA社員であり、その言動の責任はA社員が負うべきです。管理職は適切な対応指導をすることが求められますが、部長の「(課長が)Aを信じてあげればいい」という発言は、「課長がAを信じていないからAが問題行動を起こしている」という責任転嫁の空気を生じさせます。

「もっとあの人を信じてあげるべき」「人を変えようとする前に自分が変わらなきゃ」などの言葉は、自己成長につなげる場合にのみ有益です。分別して自分に取り入れることが大切です。