成長し続けるために「人生のスタミナ」鍛える方法

成長し続けるために「人生のスタミナ」鍛える方法

はじめに

成長していくには、自分の限界を超える必要があります。成長する時に嬉しいと感じ喜びがあるように、成長は私たちの人生を豊かに、輝くものにしてくれます。今日は「人生のスタミナ」を鍛え、成長させ続けるためには何をしたら良いのか、考えていきます。

100%出し切るトレーニングが成長には必要

体は資本とも言いますが、肉体が健康でなければ何もできません。肉体的な体力やスタミナを付けるために色々なトレーニング方法がありますが、2つの方法を取り上げてみます。

1つ目はランニングのように60〜70%程度の一定のペースで長時間走る方法で、2つ目はインターバルトレーニングのように100%に近いペースでほぼ全力で走り、20〜30%の力でゆっくりジョギングをするというのを繰り返す方法です。

どちらも効果がありますが、得られる力は変わってきます。1つ目の方法では基礎的な体力を付けることができます。2つ目の方法ではより心配機能に負荷を与えることで「最大酸素摂取量」を上げることができ、より高度の体力強化が期待でき、成長することが期待できます。

これは私自身の経験ですが、新型コロナウイルスによる活動自粛期間、ランニングだけはしっかり続けていたので、ある程度体力には自信がありました。しかし、活動自粛期間が明け、久しぶりにサッカーをした時、プレー中にすぐにバテてしまい、満足がいくように走ることができませんでした。サッカーは瞬間的に全力で走ることも多いので、ジョギングだけしていたのでは限界があるのです。やはり意図的に100%限界まで自分を追い込むことをせず、70〜80%の力で「流して」いるだけだと、自分自身のパフォーマンスは確実に落ちるということを痛感しました。

知力のスタミナをつける

「自分の限界」「スタミナ」というと「肉体的な体力」だけを考えがちですが、体を動かすものは考えと精神ですから、「知力」も鍛えていかなければなりません。

どんな力持ちだとしてもトラックを持ち上げることはできませんが、杖をついた老人でもクレーンの操作を覚えれば持ち上げることはできます。

多くの人が勘違いしていることが、「自分のピーク」についてです。「体力や筋力のピーク」は年を取れば徐々に下がっていきますが、「知力のピーク」には限界がありません。記憶力などは年齢とともに低下するかもしれませんが、判断力や洞察力などはむしろ向上することが大いに見られます。

しかし「もう大学受験期のようには勉強できない」「子供の頃は何でも暗記できたのに」などと、「知力の限界」を「集中力」や「記憶力」など一部分だけで決めつけてしまうことが問題なのです。

「体力のスタミナ」が走り続けたり動き続ける筋力や心肺機能に基づくものならば、「知力のスタミナ」は創造性豊かな発想力や考え方の次元を上げることを、継続し成長させていく力と言えるでしょうか。

子どもは「なんで?」「どうして?」という好奇心を持つことで様々なものを知るようになります。「知りたい」という好奇心を持ち続けることが「知力のスタミナ」をつける第一歩ではないでしょうか。

自分が興味があったり好きでなければ「知りたい」と思えませんので、糸一本のような小さな興味関心でも大事にし、「調べる」「やってみる」ことでより深く知る体験を積み重ね、「知力」を育てていくことが大切です。

この時に注意すべきことは、「興味関心」を持って深堀りをしていく際に、「善と悪」の判断を忘れないことです。子どもと違って大人はそれまでの経験から「善いことか悪いことか」の判断はつくでしょう。何にでも興味関心を持って進めば良いのではなく、「分かっているけれども良くないこと」に関心を持ち、調べたり行なうならば、むしろ「知力」は低下します。「善いこと」に対して興味関心を持つことが「知力の成長」をもたらし、後々の自分に必ず有益になります。

与えられた仕事を「全力で」やる

70〜80%の力でジョギングやランニングをしているだけでは徐々に体力が低下してくるように、常に70〜80%の力で仕事をこなしているだけだと「知力のスタミナ」も下がってきます。皆さんは自分の力の100%、120%に挑戦したことが、この1週間、1年でどれくらいありましたか。

仕事において100%、120%に挑戦するというのは、肉体的・精神的・時間的限界への挑戦のように、夜遅くまで残業をしたり、寝る間も惜しんで勉強をするということではありません。与えられた仕事や任務を「どのように」「どこまで考えて」「どこまで調べて」やったかが重要なのです。任された仕事を作業のように単純にやるのか、深く考え、調べててやるのかで得られる知力は全く変わってきます。

①仕事をする前と、している間、②仕事が終わった後、それぞれ意識すべきことを3つずつ挙げてみます。

①仕事をする前と、している間に意識すること
・この仕事を頼んだ、依頼主の本来の意図や目的は何か
・この仕事が顧客や組織に有益となる核は何か
・自分だけが付けられるプラスアルファの付加価値はないだろうか

②仕事が終わった後に意識すること
・自分が実際に考え、行なったことを説明できるようにする
・より効果的な方法と効率的な方法はなかったか
・この仕事と繋がっている仕事はどんなものがあるのか

同じ仕事をしても、自分の意識と考え方次第で、そこから得られる「知力」は大きく変わってくるでしょう。今与えられている仕事の中に、必ず自分の成長や輝く未来が隠されているのです。

嫌なことをやる

私たちが成長してきた過程を振り返ってみると、自分が「必ずやりたいこと」だけをやってこのように成長してきたのではないことが分かります。やりたくなくても行なったから、今日まで少なからず成功し成長してきたのです。

スティーブン・R・コヴィー氏は『7つの習慣』の中で、E・M・グレー氏が執筆した『成功者の共通点』の一文を紹介しています。

「成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれを行なっているわけではないが、自らの嫌だという感情をその目的意識の強さに服従させているのだ」

何を成功、失敗と捉えるかは置いておいても、幸せに、前向きに生きる人の特徴は「嫌い」を「好き」、少なくとも「嫌いではない」に変えてしまうことでしょう。

誰でも「嫌だ」「やりたくない」「なぜこんなことをしないといけないのか」と思うけれどもやらなければならないことは、生きていく中で多く存在します。「やりたくない」をやらなかったら生きられません。最後には「生きたくない」になってしまいます。「やりたくない」ことを克服していくことが、自分の人生のスタミナを付けてくれるのです。

「やってみたらイメージ通りに良かった」という経験の場合、「0」→「1」で合計「+1」ですが、「やってみたらイメージと違って良かった」という経験の場合、「-1」→「+1」で合計「+2」になるのです。

やってみたら「イメージと違ってびっくりした」「こんなに良いものだとは知らなかった」という心地好い驚きは、私たちに感動というエネルギーをもたらしてくれます。乗り物もエネルギーや熱で動くように、人は「感動」や「サプライズ」が熱量となり、動くようになるのです。

やりたくないことこそ、「楽しめるように努力して」やってみましょう。

かくいう私も以前は「宗教は嫌だ」「一番自分が関わりたくないもの」と思っていたのですが、「生きる意味」を考えて色んな本を読めば読むほど「聖書」に繋がるしかなくなり、聖書を学んで知っていく内に「牧師」になり幸せに生きています。以前勝手にイメージしていたような制限を受けたりすることはなく、むしろもっと自由になり幸せに生きています。「おおもと、中心となるもの」を教えるのが「宗教」ですから、今では誰にとっても必要なものだと考えています。

「嫌だ」と思うのは、今までの自分の経験や勉強から来ることなので仕方がないことかもしれませんが、向き合わざるを得ない「嫌なこと」と向き合うことは、新たな自分を手に入れる成長の大きなチャンスなのです。その体験が「エネルギー」となり、「人生のスタミナ」を作って、更にエネルギッシュに生きていく活力をくれることでしょう。

まとめ

私たちが成長し続けるためには、「学び、実践する」という連続しかありません。この2つを続けられる人生は幸せであり、スタミナが切れない人生になることでしょう。今日の最後に、皆さんの人生が生涯成長し続ける幸せな人生となるために、80歳を目前にし今も成長され続け、会う度に若返る驚異のスタミナを持った、私の人生の師の言葉を抜粋して紹介したいと思います。

「やればできる。やればやる通りになり、やらなければやらない通りに何もならない。「糸ぐらいの道」があっても、希望で進んでいたら後には壮大になって、「大きい道」になる。人間も初めは「命のエネルギー、小さい細胞」から出発して「全世界を生きていく人間」になった。神様は何かをなさる時、初めは「一粒の種」のように小さく始める。そしてその種がだんだんと大きくなって、結局は「農場」にならせる。最後まで希望で、強い心で、やることだ。」