実行力のある人は知っている、最後までやり切るための4つのポイント
- 2021.03.04
- Vol 5 用いられる自分づくり シリーズ「ここに神経を使う人が逸材になる」
- #諦めたら失敗, ♯やり切る力, ♯失敗しない人はいない
Vol 5 用いられる自分づくり
シリーズ「ここに神経を使う人が逸材になる」の第5のテーマは、「用いられる自分づくり」です。スキルやノウハウの有無はさることながら、これからの社会・組織で「求められる人」「必要とされる人」「是非共に働きたい人」となるためには何が必要か、数回に亘ってお伝えします。
はじめに
何かのプロジェクトや計画を立ち上げたものの、いつの間にかうやむやになったり、上手くいかないまま終わった経験は誰しもあると思います。
最後までやり遂げた時とそうでない時は何が違っていたのか、考えてみたことはありますか。
今回は、何かをやり遂げる時に必要な4つの姿勢についてお伝えします。
1.動機付けがはっきりしている
やろうとすることについて、動機付け(モチベーション)を明確に持っていることは、最後まで考えがブレないようにするためにとても大切なことです。
特に新しく始めることに対しては、反論があったり、良かれと思ってあれこれと口を挟んできたりと、心をくじかれそうになる場面もあります。
動機付けはやる気を生み出し、行動を一定の方向に向けて動かし、持続させる機能を持っています。
動機付けは外発的なものと内発的なものがあります。
・外発的動機付け:報酬や罰則、与えられた役割など外的要因による。短期的に有効。
・内発的動機付け:強い関心や探求心など、内面的な要因による。自己決定とも言える。長期的に物事を成し遂げるために必要。
外発的動機付けは内発的動機付けに繋げていくことができます。例えば、初めは人数合わせとして入れられたチームのプロジェクトを進めていく内に、もっと興味が湧いて、自分から情報を収集したり積極的に動くようになったなら、内発的な動機付けになったということです。
動機付けは自己決定感が強い方が、やる気が起きやすく、長く続きます。動機付けが弱いと、人の言葉や環境状況で考えが変わり、やる気もそがれてしまいます。
まずは動機付けをはっきりして、揺れない考えを持ちましょう。
2.目的に向かって余計なことを捨てる
あまり目的もなく習慣的にやっていることや、少しずつ積み重なって増えている細かい仕事を整理しましょう。
目的をはっきり見据えることで、やらなくても良いことが見えてきます。すると、その時間と労力をもっと必要なところにかけることができます。
時には、自分が楽だと思うことや好きでやっていたことを思い切ってやめることもあるかもしれません。
その決断をすることができれば、目的にもっと近づいていきます。何かを得ようとするためには、何かを捨てることもあるのです。
3.とことんやろうとする
実行力のある人は、どんな時にもまず「やる」方向で物事を進めていきます。もちろん、やっているうちに問題に気付いたり、迷うこともあるでしょう。しかし、常に「絶対にやる」という考えを持っているので、究極的な瞬間に「やる」という決断ができるのです。
「やめよう」とする方向に心が動くときは「このせいでできない」「初めから無理な計画だった」など、多くの言い訳が頭に思い浮かびます。やめる方向に心が動くと、思い浮かんだ「やめる理由」を打ち消さなければやる方向に心を戻せません。心を戻すには大きなエネルギーが必要です。
一時的に気持ちが停滞することはあっても、そこから落とさない、やる姿勢を崩さないことが大切です。
4.失敗してもまたチャレンジする
最善を尽くしていたけれども、躓いたり失敗してしまうことがあります。それでも挑戦し続ければそれは失敗ではなく、成し遂げる過程になります。失敗は1つの結果であって、そこから学び、改善を重ねていくことによって成功に近づくのです。
いずれにせよ「失敗」はあるものと考え、立ち止まらないことです。
失敗に関する格言はたくさんありますので、いくつかご紹介します。
「私は決して失望などしない。なぜなら、どんな失敗も新たな一歩となるからだ。」
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
トーマス・エジソン:「発明王」、生涯に1,300もの発明と技術革新を行った。
「成功を祝うのは良い。しかし、もっと大切なのは失敗から学ぶこと。失敗をどう活かすかで、どれだけ社員の発想や才能を引き出し、変化に対応していくことができるかがわかる。だからどの会社にも、ミスをしてそれを最大限活かした経験のある人が必要だ。」
ビル・ゲイツ:マイクロソフト社の創業者
「世の中に失敗というものはない。チャレンジしている内は失敗はない。諦めた時が失敗である。」
稲盛和夫:京セラ・KDDIの創業者
まとめ
今回は、最後までやり遂げる4つの姿勢についてお伝えしました。
実は今回、この記事を最後まで書くためのモチベーションの維持に非常に苦労しました。記事を書くにあたって、自分の学びや実行力の足りなさを痛感したからです。
しかし、書き進めていく中で、「プレモータム・シンキング」という今まで知らなかった言葉に出会い、また新たに学びたいことができました。新しい言葉や概念との出会いが、私のモチベーションを高めてくれるようです。
プレモータム・シンキングについては、しっかり勉強した後に、リーダーシップドックでもご紹介できたらと思います。
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