やはり違う!ビジネスパーソンの「見た目」と業績の関係
- 2021.08.26
- 仕事術
- #こだわり, #できるビジネスパーソン, #外見の違い, #避けるべきアイテム
はじめに
私が20代の前半に初めて営業の仕事に就いた頃、仕事ができる先輩からよく言われたことの1つが「服装と持ち物に気を配りなさい」でした。
その先輩は、食については質素で自分で作ったお弁当を持参するような生活をしていましたが、商談の後、顧客が契約書にサインをする時に使ってもらうボールペンには数万円をかけていました。服装もコンサバティブで上品なものを選んでいました。
当時は、「服装や持ち物も大事だと思うけど、セールススキルがもっと大事じゃないかな」という程度にしか考えませんでしたが、営業担当者を支援するNPO法人の理事になってから、いわゆる業界の”トップセールス”と呼ばれる方々に会う機会が増えた結果、昔先輩から教わったアドバイスが体感的に真実であると感じるようになりました。
もちろん「実力あっての見た目」ではありますが、どうせなら実力もあり見た目も良い方が良いのです。
今回は、ビジネスパーソン、特に顧客との折衝の機会がある営業担当者の中で、業績が高い人の外見とそうでない人の外見がどう違うのか、調査した結果の一部をご紹介します。
なぜできるビジネスパーソンは見た目が違うのか
そもそもなぜ、できるビジネスパーソンは一般のビジネスパーソンと比べて見た目が違うのでしょうか。ここでいう「見た目が違う」とは、容姿端麗とかモデル並みの美男美女であるということではなく、「こだわりの有無によって生じる違い」です。
実は、できるビジネスパーソンの多くは自分自身の見た目にこだわりを持っています。前述の私の先輩のように、「ボールペンはこれ」「時計はこれ」「鞄はあれ」等。服装や持ち物について何かしらの意向を持っているのです。
例えば、皆さんが大事な人とデートに行くとしたら、どんな服装や持ち物にするでしょうか。きっと、手持ちの服の中でできるだけ自分が素敵に見えるものを選ぶのではないでしょうか。大事な人とのデートに、パジャマやビーチサンダルを身に付けスーパーマーケットでもらった買い物袋を鞄代わりにして行くようなことは、考えにくいです。
このように、できるビジネスパーソンが服装や持ち物にこだわりを持つのは、「相手を大事に思っている」こと、つまり相手への尊重・敬意の表れだと言えます。そのような心の姿勢がこだわりを生み、そのこだわりが見た目の違いを生み出し、ひいては業績の違いを生み出していることを、理解することが大切です。
できるビジネスパーソンの見た目とは
先述の通り、相手を尊重する気持ち・敬意を持って服装や持ち物を選ぶことが大切ですが、ここで、飛びぬけて仕事ができる人たちに共通している見た目の特徴を挙げてみたいと思います。
仕立ての良い服
ブランド品、贅沢品である必要はありませんが、品質の良いものをセレクトしましょう。シミやヨレがあるものは論外です。
明度の高い明るい色(白・パステルカラー等)の服
男性の場合、スーツは明度の高い色を選ぶのが難しくてもワイシャツの色を明るくする等、工夫できると良いでしょう。明るい色の服を身に纏うことは、常に清潔を心がけなければならない緊張感のある生活を送っていることを意味します。
「全身黒ずくめ」は絶対に避けましょう。明るい色の服は、着ている人を大きく堂々と見せます。それに対して黒い色の服は着ている人を小柄で貧弱に見せます。 また「全身赤」「赤×黄色」等の原色使いも信頼されるビジネスパーソンには相応しくありません。
磨かれた靴
靴は地面に近い最も汚れやすいアイテムだからこそ、靴に神経を使っていることで徹底した仕事ぶりをイメージさせることができます。
健康的な体型、顔色
健康的な範囲を超えて太っている人、痩せている人は「自己管理ができない人」という印象を与える可能性があります。また、不健康に見える顔色をしていると、「不摂生な生活をしているのかな」「もしかしたらこの人が働いている会社はブラック企業なのかな」等、ネガティブなイメージを持たれかねません。全身が映る鏡で定期的に自分の姿をチェックするようにしましょう。
見た目の印象を悪くするアイテム
反対に、業績が振るわないビジネスパーソンが身に着けている服やアイテムは次の通りです。意識的に避けることをお勧めします。
- 襟元や袖口が汚れたワイシャツ、ブラウス
- 泥が付着した靴
- 試供品のボールペン
- 懸賞で当てたグッズ、企業名や商品名の入ったグッ
- 人形やマスコット
- 低俗なことが記載された雑誌、新聞
- 過剰な装飾のついた携帯ストラップ
- タレントの写真やグラビア
これらのアイテムは、身に着けているビジネスパーソンのイメージをより低下させ説得力を損なうもので、相手から信頼や尊敬を勝ち取ることを困難にします。
まとめ
今回は、できるビジネスパーソンとそうでないビジネスパーソンの見た目について論じてきました。必ずしも、ビジネスパーソンの人格と服や持ち物の質が一致する訳ではありませんが、人は持ち物によって相手のステータスや信用度を推測するものです。
根本的には心の姿勢が大切ですが、仕事に向かう時、どんな服や持ち物を身に着けているか、今一度チェックしてみることをお勧めします。
出典:「セールスの教科書」初級、NPO法人セールスキャリア開発機構刊
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