第一週 自信がないあなたへ送る「肯定的自己評価」の方法

第一週 自信がないあなたへ送る「肯定的自己評価」の方法

8月のテーマ「自信」
自信とは「自分の価値・能力を信ずること。自己を信頼する心」です。皆さんは自分の価値・能力をどれくらい信じていますか?今月は、自信についての記事をお送りします。

はじめに

自分を信じられること、自分を認めることというのは、私たちが幸せに生きていく時に本当に大きい材料となります。しかし、誰しもが自信を失ってしまう時があるものです。今日はどうやったら自信を持って、自分が自分を認めて前に進めるのか、お伝えしていきます。

ストイックで周囲から信頼されている人も実は自信がない

私が多くの人と接する中で感じることは、ストイックで任務遂行能力が高い人ほど、実は自信がない傾向があることです。このような人は、責任感も強く、任務に真剣に取り組むため、目標達成のことを突き詰めて考える真面目で素晴らしい面を持っていて、周囲からも信頼されています。しかし、思ったより成果が上がっていないケースでは「こんなこともできていないじゃないか」と自己評価が厳しくなり、自分が自分を認められずに自信を失ってしまったりします。「成果が上がっていない」と比較をしてしまう対象は、同じような任務を果たす他者であったり、過去の自分であったり様々だと思いますが、これまで優秀で、ある程度の実績を出してきた人ほど、現在の自分の状態と比較して自信をなくしてしまう傾向が強く出てくる気がします。

例えば、まだ業務に慣れていない優秀な経歴を持つ新入社員や、期待されて転職した先でこれまでとは違った職種についた人などが当てはまるかもしれません。全く経験したことがない業務や任務の場合、そもそも慣れることに時間がかかるのに、周囲の空気も自分で敏感に感じ取ってしまい、焦って落ち込んでしまうケースを多く見ます。

生きていく時、ものごとが上手く進む時もあれば、そうではない時もあります。自分の計画通りにすべてが進んでいけば、ストレスは一切ないのですが、なかなか自分の計画通りには進まないものです。誰もが、自信がある時があれば、自信を失う時もあります。自信を失いがちのとき、どうやったら自信を持てるのか、具体的に見ていきましょう。

評価軸を1つにしない

スポーツ選手も、足が速い選手、ジャンプ力がある選手、先を読む力が抜群に優れている選手など、何か1つの特に秀でた個性を持つと一流になることができます。しかし、どれかが突出している訳ではないけれども、2つ3つの特技が人並み以上で、多様な能力を備えた人も一流になることができます。

自分を評価したり振り返る時に、「任務やすべきことの目標達成」だけで自分を評価した場合、上手く達成できていなくて成長していないような気になってしまいます。ある意味では、自分を目標達成の評価軸だけで、「縛っている」と言えるかもしれません。そこでおすすめなのは、他にも評価軸を作り、もっと多様に自分を見てあげることです。

評価軸は幾つもあって良いと思いますが、今回は具体的に2つの評価軸をお伝えします。

2つの評価軸

気持ちの成長ポイント

これは単純に自分の気持の変化を自分で評価するポイントで、甘やかしても大丈夫です(笑)。

具体的には以下のようなものです。
・昨日よりも楽しく仕事ができた。
・前より会社に行くことが楽しくなった。
・「ありがとう」と言える回数が増えた。
・周囲の人を心配したり、気遣ったり、愛する気持ちを持てた。

いっぱいいっぱいで、心配や悩み事の中にいる時に、自分の中にある喜びや楽しみに気付けるかどうかは、人生を生きていく時の大きな力になってくれます。もちろん上記の項目だけでなく、自分で心の変化や成長を感じられる項目を追加すればより良いと思います。毎日や毎週振り返ることができれば良いですが、少なくとも月に1回くらいはしっかりと自分と向き合い、振り返るべきでしょう。その際、上のような項目を紙に書いて、自分の変化が実際に目に見えるようにすることが大切だと思います。

友達・仲間獲得ポイント

任務の達成だけで自分を評価する場合、良くないケースでは、上司や同僚などをいつの間にか「ライバル」や「敵」と見てしまう時があります。「あの人はもっと成果を出している」「あの上司のせいで自分は仕事が上手く進まないんだ」と言った具合です。

そうすると相手との間に心の距離ができてしまい、変な意識が生じてしまうため、相手には言えない感情を抱えて過ごさなければいけなくなりますから、同じチームや組織にいるのに秘密が増えてしまうことになります。秘密が増えると、「相手もそう思っているんじゃないか」「自分もそう思われているのではないか」と、周りの人のことも信じられなくなり、いつの間にか不安になってきます。そうするとどんどん自信がなくなっていきます。

一方で、一緒に働く相手を「家族」や「仲間」と捉えられれば、どうでしょうか。一緒に任務を進めていくチームなのですから、頼れる存在がいて「自分だけ」という気持ちもなくなって心が楽になります。そうすると不必要な不安がなくなって、落ち着いて仕事ができるようになりますから、生産性が向上します。また、同じように自分も誰かの力になれると思うと、自己肯定感が高くなり、自信が湧いてきます。そして組織もさらに雰囲気が良くなり、仕事が楽しくなります。

もちろん、そう簡単には行かないことも多いと思いますが、誰かがそのような環境を作ってくれるでしょうか?そういう上司に出会えればラッキーですが、必ずしもそういう時ばかりではありません。では、いつもそのような環境を作るにはどうしたら良いのか?答えは自分がやるしかありません。会社や職場に友達や仲間を作ると、結局は自分が働きやすくなるので、自分にとってメリットが大きいです。

例えば以下のようなポイントで①と同じように自分を評価してみるのはどうでしょうか。
・挨拶をする人が増えた
・今まで話したことがなかった人と、一言二言でも、挨拶以外に笑顔で話ができた
・先月より上司のことを信頼できるようになった

この3つのポイントを押さえれば、もう職場や働く環境に「仲間」や「友達」ができたも同然です。「これでは友達や仲間とは言えない」と突っ込まれる方もいらっしゃるかもしれませんが、それで良いのです(笑)。自分が勝手に「仲間」「友達」と思い込めば、必ずやその思いが相手に伝わり、そういう関係になっていきます。

過ごしやすい環境は自分で作る

これは実際に私が経験したことですが、同じマンションに住む住民で、子供の多い家族に対して良くない印象を持っておられるのか、冷たい態度をいつも取ってくる方がいらっしゃいました。エレベーターや廊下で会うと露骨に嫌な顔をしたり、舌打ちをしたりするのですが、妻や子供がびっくりしてしまい、怖がっていました。そんな時、このような聖書の一節を思い出しました。

『あなたがたが自分を愛するものを愛したからとて、なんの報いがあろうか。そのようなことは取税人でもするではないか。兄弟だけにあいさつをしたからとて、なんの「すぐれた事をしているだろうか。そのようなことは異邦人でもしているではないか。それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。』(マタイによる福音書5章46〜48節)

冷静に振り返ってみると、我が家は子供が多いし、子どもたちはとてもうるさいです。実際、他の方に迷惑をかけていることがあるから、住み続ける限りはせめていつも笑顔で挨拶をしようと言って、し続けていたところ、半年ほど経った時に変化がありました。私たち家族がエレベータに乗っていると、その方が途中から乗ってこられ、なんと先に挨拶をしてくださり、1階でエレベーターの扉を開けて待っていて下さったのです。妻と本当に感激して、喜んだ記憶があります。それ以降は仲良く、笑顔で挨拶ができる関係を築けています。私が尊敬する牧師先生から学んだ哲学ですが、「誰もが、天国のような良い環境がただ与えられることを求めるが、天国のような環境は自分が努力して作るものだ」ということです。これを実際に挨拶を通して体験しました。

まとめ

自信はどこから来るのか?他の人が与えてくれるものではなく、結局は自分のやってきたこと、自分の心から生じます。だからこそ、自分を自分で縛らないで、多様な視点で肯定的に自分を見て、褒めてあげることも必要かもしれません。今日は2つの軸を紹介させていただきましたが、他にも自分を評価する軸はたくさんあると思います。できなかったことだけを見て自分を責めるのではなく、できたところを見て自分を認めてあげることで、難しい環境でも肯定的に進んでいける人は、他の人に対してもそのようにしてあげられる良きリーダーになるでしょう。

   
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