第五週 窮地でバイタリティを発揮する人とそうでない人の差は?

第五週 窮地でバイタリティを発揮する人とそうでない人の差は?

6 月特別企画「変化の時」
非常事態宣言が解除され、今、あらゆる業界、組織、個人が変化の時を迎えているのではないでしょうか。今月は「変化の時」をテーマにした記事をお届けします。今週は、このテーマに即した過去の記事で特に反響の大きかった記事をお届けします。

はじめに

大変な仕事が続き、結果も思い通りに行かず、ものごとが上手く進まないことが一定期間続く…。そんな経験をしたことがある方も多いかと思います。

苦しい状況において、人は大きく分けて2種類のタイプに分かれます。

タイプ1

気力をふり絞りチャレンジをするけれども事態が好転しない。

愚痴をもらしながらも周囲や専門家にはあまり相談しない様子。状況に我慢しながら、誰にも相談せずに試行錯誤は試みる。

しかし、我慢しながら自身の主観的な打開策を複数打つが、突破口にはならず、状況は好転しない。無力感を感じ、自信を無くして、溜息をつきながらやる気が出ない状態になってしまう。

 

その内に我慢が限界に達し、「この仕事は本当は自分に向いていない」「好きな仕事じゃないからモチベーションが上がらない」等、やりたくない理由が出てくる。

目的や目標はないが生活のために、だらだら仕事をするようになる。

タイプ2

同じく気力をふり絞り、チャレンジをするけれども事態が好転しない。

「なぜ」上手くいかないのか、自分なりに状況を整理。

現在の状況に我慢せず、専門家に相談して他者から学び、ヒントを得る。目的・目標を明確にし、ヒントを元に具体的な対策や計画を見直し、再度挑戦を試みる。

仕事に目的を見出し、なぜ自分がその仕事をやりたいのか、周囲にも説明し、共感を得ながら支援者を得ることができる。その仕事をやりたい理由が増え、目的、目標がさらに明確になり、ハキハキ仕事をするようになる。

窮地でのバイタリティ

バイタリティの意味は「生命力」「成長力」「生命」「活気」「元気」などで、ラテン語の「命」を表す言葉が語源となっています。

個人のバイタリティの高さは、窮地に陥った時により違いが鮮明になります。

バイタリティ溢れる人、素敵ですね。活力があって物事の推進力があり、エネルギーに満ち満ちていて、困難を打開していく。そういう人が周りにいると元気になれます。

反対に、疲れ果てて覇気がなく無気力…そんな状態になってしまうことは誰しもあるかもしれませんが、長く続くとちょっと…そういう人が周りにいると生気が吸い取られるような気分になってしまいます。

バイタリティに影響を与えるもの

最初に挙げたタイプ1とタイプ2の、2人の差は何だったのでしょうか?

①「目的意識」

タイプ1とタイプ2の人の最も大きな差は「目的意識」です。

タイプ2の人は「なぜ」その仕事をやりたいのか、「なぜ」上手くいかないのか、「どのように」やる必要があったのか、周囲の協力も得ながら、内省を繰り返しPDCAサイクルを回しています。

②「我慢」

次に挙げられるのは、窮地に対して「我慢」をするかどうかです。

タイプ1の人はとても我慢強い人です。問題を抱え込み、誰も頼らず、自らの考えに活路を見出そうとします。

逆にタイプ2の人はあまり我慢をしません。問題解決を優先し、専門家から知見を得て解決することを優先します。

意外と、どこの組織にもタイプ1の人が多いかもしれません。客観的に意見を述べてくれる専門家を上手く活用するよりも、自分の考えを優先する場面はよくあるようです。自分の考え・自分の居場所を優先したいのかもしれません。

③「支援を引き出す」

また、支援者を得られるかどうかも大きな差を生みます。

タイプ2の人は「目的」を重視し、「目的」への共感から支援者を増やして行きますが、タイプ1の人は「目的」を重視せず、「自分の考え」と「我慢」をすることを優先し、「支援者」を寄せ付けなくしてしまいます。

④思考態度

バイタリティの高い人と低い人の思考態度の違いについては下記が考えられます。

A:タイプ1=バイタリティが低い人=「成長を阻む思考態度」
欲求:根本に「自分を良く見せたい」という欲求がある。
行動傾向:失敗する可能性がある挑戦を避けたがる。努力は実を結ばないと考えがち。ものごとの解決よりも面子を重視する。
環境対応:アドバイスに対し、たとえそれが有用なものであってもネガティブな意見であればフィードバックを無視してしまい、他人の成功に脅威を感じる。そして自分の能力を出し切ることができず、早い段階で能力の伸びが頭打ちの状態へと移行してしまう。

B:タイプ2=バイタリティが高い人=「成長する思考態度」
欲求:根本に「学びたい」という欲求がある。
行動傾向:挑戦を喜んで受け止め、逆境にぶち当たっても粘り強く堪える。努力は熟達への通過点と考えている。
環境対応:自身への批判から学び、他人の成功からも学び、インスピレーションを受けたりする。根本にあるのが「学びたい」という考えのため、全てを雪だるま式に吸収し、高い成功レベルへと到達できる。

まとめ

状況、環境に恵まれている時は誰しもバイタリティがある状態でらいれるかもしれません。しかし、窮地や逆境に陥った時こそ、バイタリティある考え方と行動が必要な時だと考えられます。

逆境の中でバイタリティ溢れる人格で乗り越えてきた私のメンターがいるのですが、バイタリティを発揮する条件として最も重要な「目的意識」について、その方は以下のように語っています。

“何かをする度に「これをすべきか」先に考えでそのことを確認し判断し分別してからすべきだ。”

“人生、「目的地」に行く途中「目的地と関係のない小さいこと」ばかりあれこれとやっているうちに、結局「目的地」に行けず、途中でとどまって生きて終わる。”

“「目的地」を見て行きなさい。「目的地と関係ない仕事」をどんどんやると結局それが「目的」になり、「目的地」になって終わる。”

人生を歩む中で「目的」を意識しなくとも、現代社会は生きていけるかもしれません。しかし、より良く、バイタリティ溢れる生を歩むためには、その「目的」が最も重要な要素となります。

「目的」が明確な人が周りにいればその方から学んでみることをおススメします!

本を読んだり、セミナーも聞いたりすることも良い手段ですが、一番良いのは生身の「実践者」から学ぶことだと思います。

私も日々、バイタリティ溢れる生き方を学んでいます。

   
もっと活用していけるようにライターお勧め書籍を紹介しています。