リーダーがすべきストレスマネジメント7選

リーダーがすべきストレスマネジメント7選

職場でのメンタルヘルス問題は、仕事をする上で欠かせない取り組みの1つです。もちろん、リーダーにとってチームのストレスマネジメントは必須事項。リーダーの皆さんが少しだけ意識するだけで、お互いが気持ち良く働ける職場を作ることができます。

今回は、リーダーがチームメンバーのストレスにどう対応していくか、基本編と上級編に分けてお伝えします。

※本記事は2020年1月13日の記事のリメイク版になります。

基本編:ストレスは我慢させない、長引かせない!

ストレスは、心と脳の痛みです。どんなストレスでも放っておいて良いものはありません。大小のストレスが時間をかけて蓄積し、ダムが決壊するように、精神や身体に支障をきたします。

大切なのは我慢させない、問題にはまり込ませないことです。

1.話しやすい関係性と雰囲気を作る

ひとまず、どんな問題でも話すことから始まります。普段からリーダーが能動的に話を聞こうとすることで、話しやすい関係が生まれます。

ある人は「リーダーがいつも忙しそうだから」という理由で話すことを諦めてしまいます。その場で話せなかった時もそのままにせず、必ず後で話す時間を設けましょう。

仕事も、まとめて進捗状況を聞くより、こまめに対話して経緯を共有していくと、意見の食い違いもなくスムーズにことが進みます。

また、できれば話を聞く際に腕や手を広げたり、手のひらを見せるオープンポジションを取ると「あなたを受け入れる」という態度になり、親近感と心を開いて話をしている印象を与えることができます。

2.部下のストレスコーピングタイプを知る

ストレスは、生きていく上でさまざまに発生します。私たちはストレスを受けると、それをなんとか対処しようとします。これをストレスコーピングと言います。

ストレスコーピングは、大きく以下の3つのタイプに分けられます。

問題焦点型:
ストレッサーを取り除く、問題を解決する、周囲の人からアドバイスを得る。

情動焦点型:
誰かに話し、感情の整理や発散をする、捉え方や考え方を修正する。

ストレス解消型:
自分が好きなことで気分転換を図る、リラクゼーションを図る。

チームメンバーのタイプを対話の中でさりげなく把握しておき、適切な対応をしていきましょう。

3.視点を変えて話す

ストレスには私たちの認知(評価・解釈)が大きく関わっています。

同じストレスにずっとはまり込みそうな人には、視点を変えて話すことで、ストレッサーの良い面や新たな価値を見出し、認知を変える効果があります。

4.気持ちの良い職場づくり

私たちは思っている以上に、環境の影響を受けています。

パーソナルスペースは十分にあるのか、書類や余計なもので雑然としていないか、など定期的に職場の環境を見直しましょう。スッキリとした場所では、考え方もシンプルになります。

オフィスにリフレッシュスペースやリラクゼーションルームを取り入れるのは、景色を変えて気持ちを切り替えたり、一人になって考えを整理するのに有効です。

快適な職場環境作りを心掛けましょう。

上級編:ストレスをステップアップの機会にしよう!

ストレスとは、困難や望ましくないことを経験もしくは予期することです。しかし、それをただ辛いとばかり考えず、今までの限界を乗り越えるチャンスと捉えることで、新しい学びと成長に繋げることができます。

5.ストレスは問題の発見

「クレームは宝の山」と言う言葉があります。クレームは言うならば「顧客が感じたストレス」です。クレームから自分たちだけでは気付かないウィークポイントに気付き、新たな商品開発や自社サービスの見直しに繋がった事例もあります。

6.ストレスはステップアップのチャンス

同じようなストレスを複数のチームメンバーが抱えているならば、何かを大きく変える時期です。

ここで変化がないとストレスが常態化し、メンバー同士でネガティブなことを共有するようになります。仕事へのモチベーションも下がり、チームは失速していきます。

1つ次元を上げるチャンスだと思い、組織改革やワークフローの抜本的な見直しなど、新しく変化する方向に舵を切り替えましょう。

7.今やるべきことをはっきりさせる

ストレスを受けると言ってそればかり意識すると、かえってストレスが溜まり、考えの方向自体が否定的になっていきます。

誰かのストレスに気付いたら、早い段階で十分に話を聞き、その上で今一番やるべきこと、本当にやりたいことについて話し合ってみてください。ストレスが生じているからこそ、そこから抜け出したいと切実に願いますし、自分のすべきことやりたいことに立ち返ることができます。

新しい目標やもっとやりがいあることに集中すると、ストレスから考えが離れ、良い状況や位置を得ることもあるのです。

まとめ

今回は、リーダーが知っておくべきストレスマネジメントの方法についてご紹介しました。

最後にもう1つ、あなた自身はいつも気分良く仕事をしていますか?そうでない場合は今日お伝えしたことを、自分自身に応用してみてください。リーダーが笑顔で気分良く仕事をしていると、チームの雰囲気はぐんと良くなります。

ストレスを軽やかに乗り越え、皆さんの職場が笑顔溢れる職場になることを願います。